「秋のプロムナード」

1999年9月1日(水)〜10月30日(土)

アンドレ・ドラン『静物』
アンドレ・ドラン 『静物』 1927
copyright© Kamakura Otani Memorial Art Museum


公開として、デュフィのエッチング「モンフォール『愛しき娘−40歳の恋』」の別刷作品13点の中から本展覧会のテーマに沿った10点を展示致します。マルセイユの街を丹念にスケッチしたデュフィは、洒脱なタッチと円熟に達していた彼のエッチングの技を駆使し、「マルセイユのプロムナード」、「街角」、「市場にて」、「波止場風景」、「窓辺にて」等、マルセイユの人々の暮らしぶりを彷彿とさせる、魅力溢れる見事な作品を仕上げました。

画は、フォーヴィスムの旗手として有名なヴラマンクのコレクションの中から、「秋の風景」や「アルジャンタンの村」、「花−ひなげしとジロフレ」等、力強い筆遣いで秋を描いた作品を展示致します。荒涼とした「雪景色」等の風景画で有名なヴラマンクですが、静物画にもその才能を発揮し数多くの名品を残しました。その代表作「錫の酒つぼのある静物」はテーブルの上のワインと酒つぼ、秋の果実を描き、グルメであった彼の一面をも窺わせる作品です。その他、篭に盛られた採れたての葡萄を描いた秋の季節感漂うドランの「静物」、キスリング「花束」等を展示致します。

本画は、靄の中に浮かんだ秋草と二羽の紋黄蝶を描いた大観「秋色」を展示致します。円熟期を迎えた大観最晩年の作で、日頃の豪放な作風と異なり、繊細な風情溢れる作品となっております。初公開として、玉堂の「雨戸くる画賛」は、玉堂が終のすみかとした奥多摩の御岳にて描かれ、玉堂自身が賛を書き添えています。又、下弦の月を中央に桔梗、撫子、女郎花等の秋草を放射状に描いた青邨「秋草」、実り豊かな秋を感じさせる杉山寧「枝柿」、平八郎「紅葉に小鳥」等、細やかな感性で描かれた秋の名品を展示致します。

芸は、初公開の金蒔絵硯箱「春山水」、「秋山水」を対で展示致します。

々しい初秋の空気を感じさせる『秋のプロムナード』をお楽しみ下さいませ。
横山大観『秋色』
横山大観 『秋色』 c.1950
copyright© Kamakura Otani Memorial Art Museum


 



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