展示作品目録
1999年4月27日(火)〜6月24日(木)
初公開作品
●ラウル・デュフィ Raoul DUFY (フランス 1877-1953)
ラウル・デュフィは1877年フランス北部の港町ル・アーヴルに生まれた。父はオルガン、母はヴァイオリンを嗜み、兄弟二人は音楽家という無類の音楽好きの一家の中でデュフィは成長し、天性の資質を絵画の中に花開かせた。
1900年、ル・アーヴルからパリに出てエコール・デ・ボザールのボナのアトリエに学び、20世紀初頭の絵画運動、フォーヴィスム、キュビスムを経て、明るい色彩感覚と躍動感溢れる独自のスタイルを確立。色彩の画家と称され、音楽、競馬、海などのテーマで、油彩画、水彩画を制作した。その他、木版画、陶器、織物なども手がけた。
フランス近代画家巨匠の一人。
◆「ガストン・デュフィの肖像」
〜1999年「デュフィ展」ページでご覧いただけます〜
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1902 |
62.3×51.5 |
油彩・カンヴァス |
フルート奏者で音楽評論家であった弟ガストンをモデルに描いた初期の名品。ガストンにより、デュフィは多くの演奏会に招かれ、音楽家と交流する機会を得、数々の音楽シリーズの傑作を描いた。
◆「花のある自画像」
〜1998年「花の華」ページでご覧いただけます〜
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1907 |
81.2×65.2 |
油彩・カンヴァス |
鏡の前に花瓶の花が置かれ、鏡にはアトリエでイーゼルを前に自画像を描くデュフィの姿が映っている。複雑で巧みな構成とともに、フォーブ時代の色遣いの特徴が窺える代表作である。
◆「アヴィニョンの噴水」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1913 |
73.0×63.0 |
油彩・カンヴァス |
南仏で夏を過ごしたデュフィは、その明るい陽光の下で、風にそよぐ葉とほとばしる噴水の水音をとらえようとしている。フォーヴィスムの激しい色彩を残しながら、フォルムや構図ではキュビスムの影響が重なり合い、不可思議なリズムを生み出している。
◆「モーツァルトに捧ぐ」
〜1998年「早春の展示」ページでご覧いただけます〜
| 制作年 | 寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1915 |
75.0×62.0 |
油彩・カンヴァス |
モーツァルトはデュフィが特に尊敬した作曲家である。晩年になるまで変わらぬこの思いが、デュフィにモーツァルトへのオマージュを何点も描かせた。この作品はそのごく早い時期のものでキュビスムの代表作である。
◆「庭園」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1909〜12 |
89.0×116.0 |
油彩・カンヴァス |
| 1913 |
50.0×65.0 |
水彩・グワッシュ・紙 |
セザンヌ時代(1909〜15年)のデュフィの関心は空間の造形的表現にあった。同じ主題の作品がこの時期まとめて数点描かれている。これはデュフィがセザンヌに傾倒し、二次元的な平面に三次元性を表現しようとする探究心の深さを示す事実であるように思われる。
◆「ドーヴィルの競馬」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1930 |
33.0×82.0 |
油彩・カンヴァス |
デュフィは線そのものが色彩になるということに魅力を見出し、走る馬の瞬時の動きの美しさに魅せられた画家のひとりであった。線と色彩そのものが持つ表現力と、卓越したデッサン力を窺わせる彩色描線は、感嘆に値する。
◆「馬車」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1936 |
50.0×73.0 |
油彩・カンヴァス |
デュフィは画面を色彩で分割する方法をたびたび使っている。この作品は遠景に緑を、近景にはオレンジかかった赤を使い、ほぼ二分割となっている。この並外れたダイナミズムをもたらしているシンプルで大胆な描法は、色彩とフォルムを切り離すことで一層活気付くのである。
◆「ドーヴィル競馬場の騎手」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1939 |
50.0×65.0 |
水彩・グワッシュ・板 |
ポール・ポワレがデュフィを競馬場に連れて行き、日傘をもて遊ぶエレガントな女性をデッサンしたのが、競馬シリーズの始まりである。素早い筆致の卓越した線描で、明るい光に溢れた社交場を描いている。
◆「三人の騎手」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1935 |
23.0×38.0 |
油彩・カンヴァス |
画面左上には夕立であろうか暗い雲、落ちる雨が見え、右上には虹が見える。にわか雨と虹を同じ画面に描くことで手につかむことのできない“光”を見せ、同じく手でつかむことのできない“時間”の推移を感じさせる。
◆「パリの風景」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1926 |
130.0×180.0 |
油彩・カンヴァス |
パリの象徴であるエッフェル塔が一段と大きく描かれたこの作品には、パリのすべてのモニュメントが一堂に会している。画面下部分に描かれた多くのバラは、パリに対するあこがれと賛美の象徴であるに相違ない。
◆「パドック」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1925〜26 |
86.0×126.0 |
油彩・カンヴァス |
真っ青に広がる海の上を走る白い帆船、鮮やかな緑の芝生の上を馬の足ならしをしている光景、レースを待ち望む人々の姿は、優雅さや清々しさが感じられ、デュフィならではの新鮮な幸福感を表現している。
最も遠距離にある対象にさえはっきりと焦点を合わせて描く創造力豊かな遠近法が見られる作品である。
◆「ドーヴィルのレガッタのあと」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1933 |
36.0×86.0 |
油彩・カンヴァス |
デュフィは一日のあらゆる時間帯、あらゆる天候でトゥールヴィルとドーヴィルの港を描いた。このような幅広の画面を使用し、商業ドックから湾の出口に至るまでの広い眺望を描写できたのである。
◆「トゥールヴィルの波止場」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1935 |
46.0×109.0 |
油彩・カンヴァス |
トゥールヴィルはデュフィの生地ル・アーヴルの東にある海浜の町である。闊達なタッチで抑揚をつけた青と緑の色調が海と空を自由に処理し、自然でのびやかな作品に仕上がっている。
◆「ニース(幌付馬車と三本の椰子)」
〜1998年「真夏の展示」ページでご覧いただけます〜
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1926〜27 |
38.0×46.0 |
油彩・カンヴァス |
南仏の輝く太陽と、保養地特有の華やぎに魅せられたデュフィは、1925年から29年頃にかけてニースの連作を描いている。海の青さと活気ある港町に育ったデュフィが、ついに自分の『青』に行き着いた頃の作品である。
デュフィは日本画の影響を受けており、1926年からは友人から贈られた日本画用の絵刷毛を愛用していた。この作品の空と海の筆致にその絵刷毛の使用が窺える。
◆「ニースのホテル」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| c.1927〜28 |
38.0×46.0 |
油彩・カンヴァス |
「光は色彩の魂であり、光がなければ色彩に命は無い」とデュフィは言った。南フランスの陽光に彼の情熱が魅了されたのは自然なことである。ニースの強烈な光は彼の筆に勢いを与え“デュフィの青”の完成をその眼に見せた。
◆「クロード・ロランに捧ぐ」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1929 |
38.0×46.0 |
油彩・カンヴァス |
色彩に光を求めてやまないデュフィが、朝夕の精妙な光と空気の調子を取り入れた風景画を確立したクロード・ロラン(1600−1682)に捧げた作品である。古典的モチーフを現代に置き換えて描き、17世紀の画家の世界と彼の世界を結びつけている。
◆「シャトー・ド・シュヴェルニー」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1937 |
50.0×65.0 |
水彩・紙 |
シャトー・ド・シュヴェルニーはパリから南へ約160km下ったロワール地方に位置する美しい城で、デュフィは画面に特異な空間処理を加えることによって、バランスの良さを際立たせた。水彩絵具の持つ純粋で清朗な特質を最大限に生かした優品である。
◆「コンサート」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1948 |
81.0×65.0 |
油彩・カンヴァス |
絵画そのものから、幸福感に満ちた音色の流れが感じられるのはデュフィ独特の魅力の一つと言える。この作品は赤を主にオーケストラの背後から客席を臨む構図で描かれている。
◆「黄色いコンソール」
〜プロフィールページでご覧いただけます〜
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| c.1949 |
93.0×81.0 |
油彩・カンヴァス |
日頃、音楽を愛したデュフィは1942年頃から音楽をテーマとした作品を多く描いた。この飾り机がデュフィの作品にたびたび描かれているのはペルピニャンのアトリエに実際に置かれていたからである。色調を2〜3色に制限したパレットの単純化とのびやかな色彩、明るさに満ちた画風はデュフィの晩年の特色をはっきりと示した優品である。
◆「オーケストラ」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1942 |
81.0×100.0 |
油彩 |
終生音楽を愛したデュフィは、18世紀の画家フェルメールやヴァトーのように「音楽家」を描くのではなく、「演奏」をその流れのなかで捉えていた。各奏者の動きと振動する音の響きが線描の中に見事に浮かび上がっている。
◆「赤いヴァイオリン」
〜1999年「デュフィ展」ページでご覧いただけます〜
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1946 |
54.0×62.0 |
油彩・カンヴァス |
デュフィにとってヴァイオリンは完璧なフォルムであり、この上なく愛した楽器である。形態より色彩を重視しがちだった彼のタブローの中で、ヴァイオリンは比較的忠実なデザインとなっており、デュフィはこのモチーフを大いに気に入り複数の作品として残した。この楽器に対する画家の思いが窺われる名品である。
◆「オーケストラのティンパニー奏者」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1946 |
46.0×55.0 |
油彩・カンヴァス |
デュフィはフルート奏者になった弟と共にパリの有名ホールに出入りし、オーケストラのリハーサルをティンパニーの脇に座ってデッサンしたという。ここではオーケストラを描く視点を観客側からではなく演奏者側から描いている。画面に見られる遠近法はホールの奥行きを感じさせ、細部の簡略化がリズミカルさを強調している。
◆「公式レセプション」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1942 |
46.0×110.0 |
油彩・カンヴァス |
服飾デザイナー、ポール・ポワレとの出会いによってデザイン画を始めたデュフィはその題材を求めてオートクチュールのレセプションなど度々華やかな社交場を訪れた。小グループをなして、気ままに動き廻る人の群れは、作者の視線の動きが分かる横長の画面に巧みに配列されている。
◆「オーケストラ(ピアノとヴァイオリン)」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| c.1945 |
41.0×51.0 |
油彩・ボード |
音楽好きなデュフィの感性が音色の印象を、変化する楽章を、ハミングする楽器をあふれんばかりに表現している。様々な楽器が大勢の人間によって複雑に組み合わされ、一つのまとまった世界を作り出すというオーケストラの楽しさを、デュフィは満ち足りた歓びをもって描いたに違いない。
◆「モーツアルトに捧ぐ」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1958 |
135.0×115.0 |
タペストリー |
デュフィの野心的な制作の試みは、木版画、染色、陶器、タペストリーにまで及んだ。デュフィがタペストリーに初めて取り組んだのは1925年頃で、この作品はマルセル・ドラブルで製作されたもので、原画は1934年の≪モーツァルト≫(油彩)である。四辺を彩る花々は敬意と礼讃を意味しデュフィらしい美しい装飾である。
◆「アポリネール『動物詩集』-オルフェウスの従者-」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1911 |
33.5×25.7 |
挿絵本・木版画(30点) |
木版画の初公開作品。アポリネールの詩にデュフィの版画、Pierre Legrainの装丁という三拍子揃った、デュフィの画業の中でも初期の頃の金字塔とも言える作品である。
◆「モンフォール『愛しき娘-40歳の恋』」
| 制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 1930 |
35.2×27×7 |
挿絵本・エッチング(77点) |
才能ある画家たちを数々育てたパリの画商ヴォラールは、モンフォールの挿絵本を発刊するにあたり「大画家の傑作となるような本」を望みその挿絵をデュフィに依頼した。デュフィは小説の舞台であるマルセイユの風景を丹念にスケッチし、円熟に達していた彼のエッチングの技により実に生き生きした魅力に溢れる見事な挿絵本を仕上げた。
↑ いちばん上へ
●工芸
●アントワーヌ・ブールデル (フランス 1861-1929)
1884年エコール・デ・ボザールに入学するが、退学。ダルーのアトリエを経て、ロダンの助手を15年間つとめる。その後、ロダンの影響を離れ、写実を越えた「偉大さ」を目指し、現代彫刻に新風を吹き込んだ。
| |
作品名 |
制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 「暁の乙女」 |
1899 |
88.0×37.0 |
ブロンズ |
| 「ペネロペ」 |
1903 |
93.0×32.0 |
ブロンズ |
●加藤唐九郎 (明治31年-昭和60年:1898-1985)
幼少のころから家業の製陶に従事、大正中頃より陶芸を志し、伝統的陶技を研究。古瀬戸風のものから桃山期の黄瀬戸、志野、織部などの制作を手がけ、ことに黄瀬戸、織部写しで名高い現代日本陶芸を代表する名工。
| |
作品名 |
制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 「白雲青松」 |
c.1976 |
171.0×242.8 |
陶板 |
●その他
| |
作品名 |
制作年 |
寸法 縦×(B) |
材質・形状 |
| 「ローマ時代の彫像」 |
|
25.0×52.0 |
大理石 |
↑ いちばん上へ