古今より「花」は洋の東西を問わず多くの人々に愛され、芸術作品の題材となってまいりました。今回の展覧会では、「花の中の華」というコンセプトで大谷コレクションを中心に、サントリー美術館および個人コレクターの方々のご協力を得て、東西の花、また花にちなんだ名品約30余点を展示いたします。西洋と東洋の芸術における「花」の捉え方の相違をご覧頂ける事と存じます。
洋画に関しては、初公開作品といたしまして、フォービズムの傑作であるデュフィの『花のある自画像』、ドンゲンの『冬の薔薇』、ドランの『花』等を展示いたします。その他、キスリングの『花』やルドンの『花』等をご覧頂きます。西洋美術における「花の華」を再発見して頂ける展示となっております。
日本画は、花の王者の風格を備えた青邨の『牡丹』や楚々して咲く古径の『八仙花』等、日本人の「花の心」を表現した名品の数々を一堂に会し展示いたします。古来より豊かな自然に恵まれ、四季折々の草花を愛で、自然の中にとけ込んだ形として「花」を捉えてきた我々の先達の「花」の表現法と、西洋における華やかな「花」の捉え方の相違を通して、東西の文化の違いと万国共通の花を愛する心を再発見して頂きたいと思います。
春たけなわの鎌倉の自然と名画の中の百花繚乱の春をお楽しみください。
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ラウル・デュフィ 『花のある自画像』 1907
copyright© Kamakura Otani Memorial Art Museum
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